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頭が痛い

頭痛は誰にでも起こりうる症状で、その原因は様々です。クリニックでは、問診や簡単な検査から可能な限り原因を探り、適切な対応を行っていきます。

当院は循環器内科を標榜していますが、一般内科のクリニックであり、総合内科専門医の院長はじめスタッフも腹痛などの症状に対応できる体制を整えています。「頭が痛くて我慢できない」のであれば、当ページを読まずに当院に連絡・受診して頂ければと存知ますが、今症状が少し落ち着いている方、受診する前に当院でどのような診療が受けられるのか知りたい方のため、当院での対応・考え方を説明させていただきます。

「原因」頭痛を引き起こしている病気は?

頭痛の原因には様々なものが考えられます。当院では、問診と検査から鑑別を進め、重症度を判断した上で対応を決めていきます。

緊急度の高い頭痛としては、「くも膜下出血」「脳出血」といった脳の血管が破れて血が出ている状況、「脳梗塞」といった脳の血管が詰まって酸素や栄養がとどかなくなっている状況、「髄膜炎」といって脳の周りに細菌が繁殖している状況、などが挙げられます。これらは生命に関わる重篤な疾患です。突発的な激しい頭痛、意識障害、視力障害、麻痺などの神経症状がある場合は、早急に専門病院への受診が必要となりますので、周囲の基幹病院等と連携して救急搬送・緊急受診などをおこないます。

前項であげた疾患のように生命には関わらないものの、極めてつらい頭痛をきたす病気として「群発頭痛」や「片頭痛」があります。罹患しやすい性別・年齢 (前者は中年男性、後者は小児期からの女性に多い)、持続時間 (前者は数十分-数時間、後者は数時間-数日)、予兆の有無や周期性など微妙に違いはありますが、いずれも我慢できないほどの強い拍動性の頭痛を特徴としており、日常生活に差し障りがあるほどつらいのが特徴です。以前は一般的な鎮痛薬 (ロキソニンやボルタレンなど) を使って耐えしのぐしかありませんでしたが、最近では新しい予防薬・治療薬もでてきており、当院でも処方が可能です。症状が強くコントロール困難な方は、神経内科などの専門医に紹介することも可能です。

これらの疾患と比べ症状は軽いものの、多くの人を悩ませている頭痛としては、肩こりなどの筋肉の疲労やストレスを原因とする「緊張性頭痛」、腰痛や膝痛や月経痛など他の痛みに対する鎮痛薬使用が原因となって生ずる「薬物過剰内服頭痛」などがあります。適切な薬物コントールや生活習慣是正で改善できますので、是非ご相談ください。

他にも「眼精疲労」「副鼻腔炎」「頚椎症」なども頭痛の原因となります。当院では適切な診察と検査で頭痛の原因検索に努めてまいります。

「診察」「検査」頭痛の緊急度を判断し、適切に対応します

クリニックでは精密検査の設備が限られているため、頭痛の原因を特定するのが難しい場合があります。しかし、問診と簡便な検査から緊急性を判断しつつ原因を絞り込み、適切な対応をとることができます。

まずは、痛みの特徴に関する詳しい聞き取り (問診) を行います。「痛みの特徴、強さ」「同時に起こる症状 (吐き気、耳鳴り、視覚障害、しびれ、言語障害など)」「発症のきっかけや予兆」「痛みの持続時間」「生活習慣、既往歴」などの情報が、診断の参考となります。

神経学的な診察も重要です。麻痺や力が入らないなど運動神経の障害、四肢の痛みやしびれなど感覚神経の異常、呂律が回らない、めまいがするなど脳神経の障害は、頭痛の原因解明のため大変重要です。熱があったり、頚が曲がらない (項部硬直) など髄膜炎の予兆がないかも診察します。これらの情報から、重症度を判断し、緊急の対応が必要かどうかを見極めます。この段階で、前項で挙げた脳出血・脳梗塞などが強く示唆される場合は、検査等は行わずに救急搬送となることもあります。

ある程度頭痛の性質・重症度が判断された後、検査を行い、より詳細な診断や治療につなげていきます。当院では「血液検査」の一部項目を院内で即日報告できる態勢を整えており、血算検査で白血球の増加や貧血の悪化などを早期に捉えたり、CRPという炎症タンパクの上昇の有無で重症度を推し量ったりすることができます。また「血管エコー」や「脈波検査」で頚動脈などの血管に異常がないか判断することもできます。「心電図」などで他の疾患の合併を鑑別することもできます。

頭部CTやMRI、脳波検査など、クリニックでは実施できない検査に関しては、外部の画像診断クリニックや基幹病院と連携することで、当院から予約可能なものもあります。必要な検査に関しては医師・スタッフから提案しますが、疑問や要望などあれば遠慮なく相談ください。

「治療」「予防」痛みをやわらげ、再発を防ぐ

脳出血・脳梗塞などの脳血管障害の急性期治療は、一刻を争いますし高度治療が必要となりますので、原則基幹病院への救急搬送となります。しかしながら、これらの疾患の背後に高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病があり、血管の動脈硬化が原因となっていることが多いです。急性期治療を無事乗り越えられた後は、次の頭痛・次の発作を引き起こさないため、当院で生活習慣病治療に取り組めればとおもいます。

片頭痛や群発頭痛については、重症度や頻度、合併症などを見極めながら、最新の薬物療法による予防・症状軽快を提案して参ります。また、緊張性頭痛や薬物摂取性頭痛、アルコール過剰摂取による頭痛、眼精疲労などに関しては、生活習慣改善の指導・提案を軸としつつも、内服薬などの手助けも借りて快癒を目指していきます。

当院は一般内科クリニックとして、頭痛の方の初期診断・治療をおこない、適切な方針を提示することができます。緊急度によっては直接救急車・緊急受診の方がのぞましいこともありますが、悩んだ際には是非当院にご相談ください。

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