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動悸がする

ホルター心電図検査 (当院):
心臓の様子を24時間連続で記録します。
装着時・回収時と2日連続で来院必要ですが、
小型で軽く、 装着したまま入浴も可能です

動悸とは、自分の心臓の鼓動を強く感じる症状のことです。必ずしも心拍数が増加しているわけではなく、通常の心拍でも強く感じることがあります。多くの場合は一過性で心配のないものですが、中には重大な病気の兆候である可能性もあるため、適切な評価が必要です。
当院は循環器内科のクリニックであり、循環器専門医の院長はじめスタッフも、循環器疾患に精通し、幅広い動悸症状に対応できる体制を整えています。「ドキドキして我慢できない」のであれば、当ページを読まずに当院に連絡・受診 して頂ければと存知ますが、今症状が少し落ち着いている方、受診する前に当院でどのような診療が受けられるのか知りたい方のため、当院での対応・考え方を説明させていただきます。

「不整脈」心臓の拍動が乱れることによる動悸

不整脈は、心臓の電気的な活動が乱れることで起こる心拍の異常です。正常な心臓は、洞結節という特殊な組織から発せられる電気信号によって規則正しく拍動しています。この電気信号の生成や伝導に問題が生じると、心臓のリズムが乱れ、不整脈となります。

不整脈には様々な種類があり、大きく分けて以下のようになります。

頻脈性不整脈:心拍数が異常に速くなる

  • 発作性上室性頻脈(PSVT):それまで問題なかった脈が、突然に脈拍数140-250/分の速い脈になります。数十分~数時間で突然停止して、また元の脈に戻ります。迷走神経反射を利用したり、薬を利用して止めることもできます。
  • 心房粗動:心臓の特定の回路(主として三尖弁の周囲) をぐるぐると電気信号が回ることで生ずる不整脈で、症状・脈拍数等はPSVTと似ていますが、なかなか止まりません
  • 心房細動:心房が細かく震えるように動くことで生じる不整脈で、リズムが不規則になるのが特徴です。心房が動かないことで心臓内に血栓ができることがあり、脳梗塞の原因にもなります。心不全の原因となることもあります
  • 心室頻脈(VT)・心室細動 (VF):最重症の不整脈で、意識を失ったり、生命の危険があります。AEDで除細動した上で、救急病院での対応となります。

徐脈性不整脈:心拍数が異常に遅くなる

  • 洞性徐脈:洞結節でのリズム自体が遅いだけで、ほぼ正常な脈。症状が軽ければ経過観察で大丈夫です。
  • 房室ブロック:洞結節での正常なリズムが、心室に正しく伝わらないことで、脈が遅くなります。伝わり方によって1度~3度に分類され、軽症例では経過観察で構いませんが、重症例では人工ペースメーカ植込みが必要となります。

期外収縮:通常の心拍の間に余分な拍動が入る。基本的に軽症であり、自覚症状が軽微ならば経過観察で大丈夫です

  • 心房性期外収縮
  • 心室性期外収縮

「不整脈以外」で動悸の原因となる疾患

不整脈以外にも動悸の原因となる疾患あります。

  • 貧血:貧血は赤血球や血中のヘモグロビンが減少する状態です。体内の酸素運搬能力が低下するため、心臓がより早く鼓動して酸素を供給しようとします。これが動悸として感じられることがあります。当院では、院内血液検査で数分以内に貧血の有無を確認できます。原因 (鉄欠乏など) に応じて適切な治療を行います。
  • 甲状腺機能亢進症:首の真ん中にある甲状腺からのホルモンが過剰に分泌されると、代謝が亢進し、心拍数が上昇します。血液検査で甲状腺機能を評価し、必要に応じて薬物療法や他の治療法を検討します。
  • 不安障害やパニック障害:精神的なストレスや不安が強い場合、自律神経系の乱れから動悸を感じることがあります。心理カウンセリングや認知行動療法、必要に応じて抗不安薬の使用を検討します。専門性が高い場合は、心療内科や精神科などとも連携して対応します。
  • 低血糖:血糖値が急激に低下すると、アドレナリンなどのホルモンが分泌され、動悸を引き起こすことがあります。食事の改善や、糖尿病患者の場合は投薬の調整を行います。
  • 脱水:体内の水分が不足すると、血液量が減少し、心臓がより早く鼓動して対応しようとします。熱中症などの原因ともなり得ます。適切な水分補給を行い、脱水の原因 (下痢、発熱など) に対処します。
  • 薬剤の影響:一部の薬(気管支拡張薬、甲状腺ホルモン剤など)は副作用として動悸を引き起こすことがあります。服用中の薬剤を確認し、必要に応じて代替薬への変更や用量調整を検討します。

患者さんへのアドバイス

駐車場 (クリエイトSD横浜日吉店と当院):
自動車は31台駐車可能、自転車・二輪車も
駐輪可能で空気入れも利用できます。
お気軽にお立ち寄りください。

動悸は、心臓の異常のように感じられるため、本人にとっては重症感が強く、大変切実な状態です。動悸の出現を少しでも抑えるには、下記のような対策が有効です。

  • 規則正しい生活リズムを心がける
  • バランスの取れた食事と適度な運動
  • ストレス管理(リラックス法の習得など)
  • カフェインやアルコールの過剰摂取を避ける

このような対策をとっても繰り返す動悸には、医療機関での診断・治療が必要ですが、動悸の診断には「症状が出ている最中に受診・検査する」ことが必要なことが多く、大学病院や専門施設でも診断に難渋することがしばしばあります。当院では、地域住民の皆様が気軽に通院できるよう、ネットでの簡単な予約 、駐車場の完備など、受診しやすい環境を整えております。また、装着したまま入浴も可能なホルター24時間心電図検査  など、有用な検査機器も取りそろえています。動悸でお悩みの方は、循環器専門医が在籍する当クリニックを、是非受診ください。

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