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睡眠時無呼吸症候群

「睡眠時無呼吸症候群」という病気、名前を聞いたことがある方は多いと想像します。
当院は循環器内科も標榜していますが、一般内科のクリニックであり、総合内科専門医の院長はじめスタッフも多くの疾患に対応できる体制を整えています。そして、この睡眠時無呼吸、実は多くの生活習慣病、そして心血管病との関連が知られています。このページでは、睡眠時無呼吸症候群がどういう病気なのか、どのような症状や検査から診断につながるのか、どのような治療法があるのか、について説明させていただきます。

睡眠時無呼吸症候群とはどのような病気? 具体的な症状は?

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に一時的に呼吸が止まる病気です。この呼吸停止が繰り返し起こると、十分な睡眠がとれず様々な症状が出ます。主な症状としては、

  • 夜間の大きないびき (鼾)
  • 日中の眠気や集中力の低下
  • 頭痛
  • 夜間頻尿

などがあげられます。
最初に挙げた「大きないびき (鼾)」がこの病気の特徴ですが、通常のいびきと異なり、途切れ途切れになっているのが特徴です。呼吸が止まり、しばらくして大きな音を立てる、という動作が夜を通して繰り返されます。本人は眠りに陥ったままなので、自分でこのような大きな呼吸音を出しているのに気づかないことがほとんどです。家族から「夜中に何度も呼吸が止まっている」と指摘され診断につながることが多いですが、独居の方などではなかなか気付きづらいです。
夜間の呼吸が安定せず、酸素不足・寝不足に陥りがちなため、日中の眠気や集中力低下、頭痛などにつながります。また、眠りが浅くなるため、夜間頻尿などに悩まされることも多いです。

『検査』診断の流れ

問診や診察でこの病気が疑われる方、診断希望する方には、まず【簡易ポリソムノグラフィ検査 (簡易PSG)】を行います。自宅で行える睡眠検査で、診察後に配送で届いた小型の機器 (写真)を身につけて就寝していただき、呼吸状態や酸素飽和度、体位などを記録します。装着した様子

の写真をご覧いただければ分かりますが、鼻・片手の指・お腹周りの3箇所に装置をつけるだけで、煩わしい電線も最小限にとどめられており、簡単に検査可能です。この検査により、睡眠時無呼吸の有無やその程度を把握できます。なお、簡易PSGにかかる費用は、3割負担の方で2700円前後です。
簡易PSGのみで重症と判断されて要治療となる方もいますが、軽症か中等症かの判断に迷い【精密ポリソムノグラフィ検査 (精密PSG)】が必要になる方もいます。精密検査には脳波測定なども必要なため、従来は入院が必要とされていました。しかしながら、当院では関連業者と相談・改良を進め、自宅で精密PSGが可能としました。簡易PSGと比べるとやや装着が煩雑ですが、適宜サポートさせていただきますので、安心して検査可能です。

『治療』検査結果より適切な方針をたてます

「生活習慣の改善」は、軽症の場合や、どの患者さんにも共通して行っていただく基本的な対策となります。特に下記4点が重要です。

  1. 減量、適正体重の維持
  2. 睡眠姿勢の工夫(横向き寝の推奨)
  3.  禁煙、節酒
  4. 規則正しい睡眠習慣の確立

 簡易PSGや精密PSGで中等症から重症と判断された方には、『CPAP (持続陽圧呼吸療法) 』が最も効果的な治療法となります。CPAPとは、マスクを通じて鼻や口から空気を送り込み、気道を広げる治療法で、当院で必要な機器の処方・貸出が可能です。睡眠中ずっと装着する機器になりますので、マスクや機械との相性や、生活習慣による適・不適があります。当院では機械に関しては写真掲載の4種、マスクに関してはそれ以上のバリエーションを用意しており、多くの方に最適のCPAPを提供できると自負しております。

『フォローアップ』継続的な通院が必要です

治療開始後は、1ヶ月毎の定期的な通院をお願いしています。下記のような細やかなフォローアップが必要であり、厚労省からも毎月の通院が推奨されているためです。

  • CPAP使用状況の確認:機器に記録されたデータを分析し、適切に使用できているか確認します。
  • 症状改善の評価:眠気や疲労感の改善状況を確認します。
  • 副作用のチェック:マスクによる皮膚トラブルなどがないか確認します。
  • 定期的な検査:年に1回程度、簡易PSGや精密PSGを行い、治療効果を客観的に評価します。

当院では、睡眠時無呼吸症候群の診断から治療、そして長期的なフォローアップまで一貫して行うことができます。症状でお悩みの方は、まずはご相談ください。快適な睡眠を取り戻し、健康的な生活を送れるよう、私たちがサポートいたします。ご質問やご不明な点がありましたら、いつでもお気軽にお尋ねください。

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