熱がある
「発熱外来」通常の外来とは別の入口になります
初めに、当院では、過去の受診歴の有無に関わらず、発熱・その他感染症を疑わせるような症状がある患者さんを受け入れております。安心して受診ください。
他の患者さんへの感染を予防するため、専用の発熱外来入口 (写真の矢印参照) を設けております。通常入口 (手前の自動ドア) とは別に、発熱外来入口 (奥の手動ドア) があります。発熱患者さんは、事前にネットまたは電話にて発熱外来を予約の上、通常入口を通り過ぎて奥の発熱外来入口のインターホンを鳴らして受診ください。
発熱外来は、発熱患者さんと他の患者さんの動線を分けることで、感染症の拡散リスクを下げる目的があります。一般の患者さんを守るため、ご協力くださいますようお願いいたします。
「診断」発熱の原因は様々です
社会現象化したパンデミックの影響などで、発熱 = 感染症、のイメージを抱かれる方が多いかとおもいます。発熱の原因が細菌・ウイルスなどによる感染症であることは多いですが、他にも多様な原因があります。下記に一例を挙げてみます。
- 風邪症候群、インフルエンザなどの上気道感染症
- 肺炎・気管支炎などの下気道感染症
- 尿路感染症
- 胆嚢炎、腸管感染症などの他の感染症
- リウマチ熱、川崎病などの全身性疾患
- 悪性腫瘍に伴う発熱
- 薬剤熱
- 熱中症
必要に応じて、血液検査 (炎症で上昇する白血球数やCRPは、院内で即日報告可能です)、尿検査、X線写真撮影などを実施して原因を絞り込み、適切な対応をさせていただきます。
「治療」診断に応じて適切に対応します
鑑別診断の結果に応じて、適切に対応します。たとえば風邪症状であれば、まず発熱・痛みに対して解熱剤・鎮痛剤を処方しつつ、咳があれば鎮咳剤、鼻汁や痰が多ければ抗ヒスタミン剤などの対症療法で症状緩和に努め、自己の免疫力による病原体排除を促します。インフルエンザや新型コロナウイルスなど特異的な抗ウイルス薬があるウイルス感染症や、抗生物質・抗菌剤が効く細菌感染症の場合は、 本人と相談しつつ適切に処方させていただきます。膠原病や自己免疫疾患の場合は、軽症例であればステロイド等で対応しますが、中等度以上であれば精査が必要となる場合もあります。悪性腫瘍が原因と考えられる場合なども、専門病院への紹介を積極的に行うこととなります。当院は周囲の複数の基幹病院と連携協定を結んでおり、必要なときには迅速に紹介・搬送できる態勢を整えております。
このように、発熱患者さんにはまず発熱外来からご案内し、感染対策に十分配慮しながら、原因の鑑別と適切な治療を行ってまいります。
発熱は重症化する可能性もあるため、早期の受診が重要です。くれぐれも自己判断は避け、しっかりと医師の診察を受けていただきますよう、よろしくお願いいたします。