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おなかが痛い

腹痛は辛いです。突然の痛み、ずーーっと続く痛み、楽になったり辛くなったりを繰り返す痛み、じわーっと響くような鈍い痛み、差し込むような鋭い痛み、下痢を伴う痛み、吐き気とないまぜになったような痛み……腹痛のタイプは多種多様ですが、どれも辛いですよね。

当院は循環器内科を標榜していますが、一般内科のクリニックであり、総合内科専門医の院長はじめスタッフも腹痛などの症状に対応できる体制を整えています。「いま、お腹が痛くて我慢できない」のであれば、当ページを読まずに当院に連絡・受診して頂ければと存知ますが、今症状が少し落ち着いている方、受診する前に当院でどのような診療が受けられるのか知りたい方のため、当院での対応・考え方を説明させていただきます。

「原因」腹痛を引き起こす病気は?

腹痛は、様々な原因によって引き起こされる症状です。具体的には、消化器系をはじめ、泌尿器系、婦人科系、神経系などの異常により生じることがあります。

消化器系の病気としては、口から食べた食事を消化・分解して吸収していく、胃や腸の異常が考えられます。胃腸炎や食あたり・食中毒で辛い経験をしたことは、誰でも記憶にあるのではないでしょうか? 胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎などもよくみられる疾患ですし、虫垂炎や腸閉塞などにも注意が必要です。消化器系としては、肝臓や胆嚢、膵臓などの病気も忘れてはなりません。胆石もよくみられる疾患ですが、胆道を塞いで胆管炎をおこすと、場合によっては大変重篤となりえます。

泌尿器系の疾患で、お腹が痛くなるものの代表格に、尿路結石があります。人によっては、のたうち回る程の激痛に襲われることもあり、早期の対応・予防が不可欠です。神経系の異常や、筋骨格系の不調が腹痛に繋がることにも気を配る必要があります。

女性の場合、子宮筋腫や腺筋症、子宮外妊娠などが腹痛を引き起こすこともありますが、婦人科疾患に関しては当院では対応難しいことが多く、連携施設等を紹介することになるかと思われます。御了承下さい。

これまで挙げたような明らかな臓器の異常がないのにも関わらず、腹痛や下痢・便秘を繰り返す方もいます。機能性腹痛症や過敏性腸症候群などとよばれ、ストレスや生活習慣が原因とされます。生活習慣改善や食事療法が基本となりますが、薬や点滴で症状を緩和できることもあります。

「診察」「検査」腹痛の原因を特定し、適切な対応を行う

クリニックでは精密検査の設備が限られているため、腹痛の原因を特定するのが難しい場合があります。しかし、問診と簡便な検査からできる限り原因を絞り込み、適切な対応をとることができます。

痛いところ恐縮ですが、痛みの特徴に関する詳しい聞き取り (問診) を行います。「痛みの場所、性質、強さ」「痛みの持続時間」「痛みに伴う症状(嘔吐、下痢、発熱など)」「生活習慣、既往歴」「現在の症状の経過」などの情報から、重症度を判断し、緊急の対応が必要かどうかを見極めます。

腹部の触診も重要です。どこが痛むのか、お腹の筋肉が緊張して硬くなっているかどうか、痛みの響き方や範囲などで、腹膜炎など重篤な状況になっていないかなどが判断できます。

ここまでである程度腹痛の性質・重症度が判断された後、検査を行い、より詳細な診断や治療につなげていきます。当院では「血液検査」の一部項目を院内で即日報告できる態勢を整えており、血算検査で白血球の増加や貧血の悪化などを早期に捉えたり、CRPという炎症タンパクの上昇の有無で重症度を推し量ったりすることができます。また「尿検査」もすぐに結果が出せますので、潜血やタンパク質の有無をみることで、尿路結石や尿路感染の有無を判定できます。「腹部・胸部X線写真」で腸穿孔やイレウスの有無をみたり、タイミングによっては「腹部エコー」で実際の腹部の様子を観察し、胆石や胆管炎等を診断することもできます。

腹部CTやMRIなど、クリニックでは実施できない検査に関しては、外部の画像診断クリニックや基幹病院と連携することで、当院から予約可能なものもあります。必要な検査に関しては医師・スタッフから提案しますが、疑問や要望などあれば遠慮なく相談ください。

当院のX線室・単純撮影装置

「治療」「予防」痛みをやわらげ、再発を防ぐ

腹痛には安静が何よりも大切です。食事を控え、水分も刺激物を避けて最低限の白湯・麦茶等のみとし、消化管の安静を図ることで、症状の増悪を防ぐことができます。また、横になって休むことで、歩いた際の腹直筋・腹部筋群の緊張を避けることができ、結果として腹痛の軽減が期待できます。当院では、点滴で水分や部分的な栄養補給を行ったり、鎮痛剤・鎮静剤で痛みを少しでも取り除いたり、腸管の動きや自律神経に作用する薬剤をもちいて症状をコントロールすることで、安静の効果が最大限となるようサポートすることができます。整腸剤や制吐剤、胃酸の分泌などに作用する胃薬なども有用です。痛みを緩和して日常生活を過ごせるよう、最大限助力させていただきます。

入院設備がないクリニックでは、軽症の腹痛に対する初期対応と経過観察は可能ですが、重症例や専門的治療を要する場合は、適切に専門施設への受診をアドバイスする必要があります。近隣の入院可能施設・基幹病院と連携をとり、適切な方針を提案させていただきます。

原因が明らかな場合、再発予防も大切です。食事習慣の改善や、ストレス・心理状態や睡眠の改善などが重要です。胃炎や一部の結石症などでは、定期的な内服で再発を予防できることもあります。感染性の症状の場合は、家族や同居の方へ拡がらないような指導もできるかもしれません。

このように、当院は一般内科クリニックとして、腹痛の方の初期診断・治療をおこない、適切な方針を提示することができます。緊急度によっては直接救急車・緊急受診の方がのぞましいこともありますが、悩んだ際には是非当院にご相談ください。

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